ダ・ヴィンチ・コードのまとめ

ダ・ヴィンチ・コードの文庫本を読んだまとめ。

キリスト教のことは全然知らなかったが、とても楽しめた。
事実かどうかはわからないが、ダ・ヴィンチ・コードの中で出てきたものをまとめてみた。

五芒星=五線星形

五芒星を描いたときにできるすべての線分の比が1:1.618の黄金比となるため、女神や美や完全性を表す。キリスト生誕以前から四千年以上使われてきた。ヴィーナス(女神・金星)を表す。
金星は八年周期で黄道上に五芒星を描く。その半分の四年をオリンピックの開催間隔とした。オリンピックの公式マークは直前まで五芒星になる予定だった。
五芒星には元来上記のような意味があったが、ローマ・カトリック教会キリスト教を広めるために、異教の神の象徴=悪魔の象徴としておとしめた。

元々の意味がゆがめられた象徴

五芒星の他にも、ポセイドンの三つ叉の矛は悪魔の槍に、老賢女のとんがり帽子は魔女の象徴になった。

フィボナッチ数列

1-1-2-3-5-8-13-21
連続した2つの数字の和が次の数字となる数列。
フィボナッチ数列から黄金比が導き出される。(隣り合う2つの数字の比が1.618に近づいていく)

黄金比

世界中どのミツバチの巣を調べても、雌の数を雄の数で割ると黄金比になる。
松かさの鱗片、植物の茎に葉がつく配列、昆虫の体の分節なども黄金比となる。
身長とへそから床までの長さの比率、肩から指先までの長さと肘から指先までの長さの比率、腰から床と膝から床など、人体の様々な部分が黄金比で示される。
他にも、ギリシャパルテノン神殿、エジプトのピラミッド、ニューヨークの国連ビルなどの建築寸法にも黄金比が使われている。
ストラディヴァリウスのf字孔の位置も黄金比で決められた。

薔薇、ローズ

薔薇は何世紀もの間、正しい方向へ人々を導くものの象徴だった。
海図に描かれたコンパスローズ、子午線or経線を表すローズ・ライン。

モナリザ

エジプトの男性の神はアモン(AMON)、女性の神はイシス。イシスは古い象形文字でリザ(L'ISA)と呼ばれていた。AMON LISAを並べ替えると、MONA LISAとなる。
女神を崇拝していたダ・ヴィンチモナリザが男にも女にも見えるようにしたらしい。モナ・リザは女装したダ・ヴィンチ自身という可能性もある。
左側の地平線を下げることにより、女性側の左から見たときの方がモナ・リザが立派に見えように作られている。

キリスト教

イエス・キリストはソロモン王とダビデ王(ソロモン王の父)の末裔で預言者だった。
キリストの死後ローマでキリスト教が急拡大し、太陽神を信仰していたローマ皇帝コンスタンティヌスがローマの分裂を恐れ、太陽崇拝と融合した。
キリスト教安息日は土曜日だったが、太陽神を祝福する日曜日(Sunday)を教会で礼拝する日にした。
コンスタンティヌスローマ帝国の統一を強固にするために、投票によってイエス・キリストを神とすることに決めた。
女性が生命を生み出す能力は神聖なものとされていたが、男性を神としたキリスト教を広めるために、女性を邪悪なもの、不浄なものと見なすようになった。

Right、右が正しいという意味を持つ理由

昔から男女の概念は右が男性、左が女性というように位置と結びついていた。
生命を生み出すという女性の神聖さを脅威に感じたカトリック教会によって女性の地位がおとしめられ、左が否定的な意味、右が肯定的な意味を持つようになった。左翼(革新派)、右翼(保守派)。

セックス

男性は精神的に未完成であり、聖なる女性と交わることで初めて完全な存在になると信じられていた。セックスは男性が精神的に成熟し、神の知恵を得るための唯一の手段だと。
カトリック教会は教会こそが神との唯一の接点と主張していたので、セックスが神と通じる手段であるという考えは教会にとって深刻な脅威だった。そのため、セックスを恥ずべき行為、罪深く忌まわしい行為へとおとしめた。