読書について 「二十面相の娘」

二十面相の娘」というアニメやマンガがあるらしいことを初めて知り、その中に興味を引かれるセリフがあった。
気づいたきっかけは本を読まない人間はてブコメント。

読書は勉強じゃないよ。ただ楽しむだけさ。
本を読まないようでは豚になるが、
本から学ぼうと思っては犬にされてしまう。
いい本は古い友人と同じさ。
読み返すたびに、知らなかった自分に気付かせてくれる
(「二十面相の娘」アニメ第4話「盗賊志願」orコミック第1巻)

僕自身も、本を読むのは大切だし自分にとってもためになると思っているが、時々、本を読んで何かを得るのではなく、本を読むこと自体が目的になってないかなと疑問に感じることがある。

それはきっと、僕自身が犬になっていたからなのだろう。
本という餌をちらつかされ、それに反応しているだけになっていたのだろう。


友人関係ならば、どちらか一方が与える側で、もう一方は与えられる側というだけの関係は持続しない。
お互いに何かを得られる関係じゃないと続かない。


互いが得られるもの=互いが与えるもの、というのは別に、何かをしてあげなきゃいけないというわけではなく、一緒にいることが心地よいことだったり、依存し合っていることだったりでもいい。
しかし、本との関係においては、本は文句を言ったり勝手にどこかに行ってしまったりすることはないので、ついつい与えるだけ、与えられるだけの関係になってしまいやすい。

そうなってしまわないためにも、本と自分の関係は友人関係なのだと意識しておくことが必要だと思う。